理念
「居場所」と「生きがい」で「社会的孤立感」を解消し、「健康寿命」を延ばしたい
まだ要介護ではないけれども、「居場所」や「生きがい」がなくて、家で引きこもりがちになって、「孤立感」を感じているシニアのかたがたが、そこにいると、仲間がいて、自分の不安や悩みが軽くなって、生きがいややりがいが感じられるような「居場所」を提供したい、そして、要介護になるまでの期間を少しでも長くして、「健康寿命」を延ばしたいと思い、この団体を立ち上げ、活動していくことをライフワークにすることを決めました。
「シニアの居場所を作る会」は、「年をとっても尊厳のある社会へ」を理念に活動する、伊丹市に平成28年5月にできたばかりの、シニア支援の市民団体です。
2016年5月5日、「シニアの居場所を作る会」設立
さかのぼること5年。10年ほど前から認知症の兆候のあった私(代表)の母親の認知症の周辺症状(BPSD)がひどくなり、家に引きこもり、暴言をはいたり、入浴を拒否したり、接することを拒絶したりするようになり、本人だけでなく一緒に生活する家族も精神的にしんどくなってきました。そんな母を、日中ひとりで家に置いておくことも心配になってきたので、なんとか介護認定を受けてもらい、デイサービスを利用することになりました。人一倍自尊心の強い母がデイサービスで他の利用者のかたがたとうまくやっていけるか、甚だ心配でしたが、母はあっという間にデイサービスに慣れ、優しいスタッフと気の合う友だちのおかげで、デイサービスが母の「居場所」となり、デイサービスに行くことが母の「生きがい」になりました。あとでわかったことですが、身体は元気な母は、デイサービスでは身体のご不自由な方のサポートをしたりしてスタッフのかたのお手伝いをさせていただいているようで、母はデイサービスにボランティアに行っていると思っています。
デイサービスに行きだしてから、母はとても明るくなり、それまで家族が困っていた周辺症状もなくなり、家族にも優しく接してくれるようになりました。
私はこのことを通じて、ひとは、年をとっても、「居場所」と「生きがい(役割)」が必要だということを強く感じました。
「シニアの居場所を作る会」代表 西川真理子
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